バスの回送で謝る必要があるのか

最近、バスの回送幕で「すみません回送中です」「回送 申し訳ございません」といった文字を添える会社が出てきています。

なぜ、回送幕で謝らなければならないのか。

各社色々な事情があると思いますが、通常路線バスが運行される区間と同じ道路上を回送が通過すると、利用客は「なぜ乗せてくれないんだ」という気持ちになり、バス会社に苦情を入れるんだと思います。

電車のようにバスは定刻に来るとは限らないので、バスが遅れていて、時刻表に駅に向かうバスがある時間に回送が通過したりすると、「なんじゃそりゃ」という利用者の気持ちもわからんでもないです。

といっても、いくらお客様商売とは言え、悪いことをしているわけではないのですから、「すみません」「申し訳ございません」の言葉は使うべきではないと思います。

そんなことまで謝ってしまっては本当にキリがない。どんなことでも謝らなければいけなくなる。

バスは道路が渋滞すれば遅れるものです。それが受け入れられないお客様は別の交通手段を取るか、別の場所に住めばよいんです。客商売ではありますが、なんでもお客様の気持ちを最上に持ってくる必要はないと思います。

ただ、各社ダイヤや運行経路を工夫して、車庫から駅へ向かう便はできるだけ回送にしないとか、路線バスが通る道路上を回送させることは、できるだけ減らすことが重要です。