JR北海道の夕張~新夕張が廃止になるというので、乗りに行ってきました。
1日に4-5本しかなく、乗るタイミングを合わせるだけでひと苦労なのですが、平日の日中ということもあり、車内は閑散とし、地元の人が数人、あとは鉄ヲタという状態でした。
夕張市は、人口が炭鉱都市だったピーク時の1/10以下に減少し、財政破綻した町としてニュースにも取り上げられ話題になりました。
最近東京都職員で夕張市のサポートをしていた35才の若い市長が就任し、 どう財政の立て直しをするのか注目されています。
そんなところで目をひくのがJR夕張~新夕張間の廃止ですが、なんとこの廃止決定は夕張市側からJR北海道へ持ちかけたものだといいます。
赤字路線は、鉄道・バス会社的にはなんとか廃止にしたくても、自治体の猛反対により、税金などの補填金で生き残ってる路線も全国に少なくないです。
夕張市はさすが、若い市長の考えか、「鉄道を中心とした街づくりは現状にふさわしくない」として、JR側に廃止を持ちかけたのだといいます。
郊外のJRの駅を利用してていつも思うのですが、市街地から離れていて、改札からホームまで跨線橋を渡らないといけなくて遠いなど、主な利用者となる「車を持っていないお年寄り」の方には不便極まりないと思います。
そこで、夕張市は(おそらくですが)バスを中心とした街づくりに舵をきったのだと思います。
夕張市は 市街地が川沿いに南北に広がっており、電車は1日に4-5回、駅と駅の間が離れすぎているので、日常の交通手段として使うにはかなり困難です。
バス路線も現状本数が少なく、便利とは言えませんが、市街地の広くを より細かくカバーできるため、バスメインにした方が、お金をかけずに便利にできるのではないでしょうか。
特に高齢の方などは鉄道がなくなることに抵抗があり、不便になってしまうと思われがちですが、あくまで昔炭鉱があって石炭を運ぶために建設されたものだろうから、本来の役割は終えており、今の状態で鉄道を走らせ続けると高額の維持費がかさみ、決してエコではない状態になると思います。
バス路線を充実させ、細かく地域をカバーし、暮らしを便利にしていく。これが重要なんだと思います。